はたらく細胞BLACK4巻購入 1~3巻までのあらすじと4巻の感想

漫画

 「はたらく細胞」という作品をご存知の方は今や多いのではないでしょうか。

 体内の細胞たちが擬人化され、細胞の役割や器官の働きなどがよく分かる、生物の参考書にも活用できるほどわかりやすい漫画です。私も大学入試の時にこの漫画に出会い、息抜きと勉強を兼ねました。今でも大好きな作品の1つです。

 そんな「はたらく細胞」ですが、複数のスピンオフ作品が展開されています。その中の1つが、「はたらく細胞BLACK」です。「はたらく細胞」は健全な体内を舞台にしているのに対して、「BLACK」は不健康、不摂生の男性の体内が舞台となっています。細胞たちの労働環境がブラック企業のそれなのが、タイトルの由来かと思われます。6月には最新刊となる4巻が発売され、購入したので、あらすじや感想を紹介していきたいと思います。

 なお、この作品は本家よりエログロが強くなっております。病気も、性に関するものも出てきます。そういった物が苦手という方は、戻っていただいて結構です。

 では、行きます。

世界観

 冒頭でも少しお話しましたが、舞台は不健康な男性の体内です。主人が新人赤血球であることは「はたらく細胞」と同じですが、性別は男性です。また白血球は女性、赤血球は男性で描かれており、本家「はたらく細胞」とキャラの性別が逆転している感じです。

 舞台である男性の体内は生活習慣病などに侵されており、それが登場する細胞たちを苦しめます。主人公は赤血球なので、血管内にたまったコレステロールに行く手を阻まれたり、喫煙による一酸化炭素で赤血球が仕事をできなくなってしまう場面に遭遇したりと、血管内の描写も多いです。

 また、1、2巻と3、4巻では舞台が変わっています。

1巻 あらすじ

 冒頭からブラックです。コレステロールが溜まり足場が悪くなった血管を新米赤血球が先輩赤血球と進んでいくと、血管内に充満した一酸化炭素に遭遇します。一酸化炭素と結合した赤血球の姿はまるでゾンビのように描かれています。

 さらに細菌と遭遇し、急行してきた白血球によって助けられるも、新米赤血球は仕事を放棄。そんな赤血球を先輩赤血球が鼓舞し、赤血球としての仕事ざまを見せつけます。

 飲酒や喫煙、ストレスにさらされる体内で、先輩赤血球やベテラン赤血球の言葉を胸に、働くということについて考える赤血球の姿が描かれています。また、冒頭で助けてもらって以降、何かと交流のある白血球の働きぶりに感化されたことも相乗して、世界(体)のために働くということを意識する姿が描かれています。

2巻 あらすじ

 ブラックさが更に増す体内では、血球の数が減ったことで、主人公赤血球の仕事量が増し、否が応にも彼を一人前にしていきます。そんな中、胃潰瘍の現場に遭遇した赤血球は、唯一生き残っていた同期の赤血球に命を救われ、代わりに同期が命を落とします。

 同期の死を自分のせいと責め塞ぎ込んだ赤血球は、それでも働く以外の選択肢がないことに憤りを覚え、自らの手で世界を壊そうとする体の持ち主に対し、怒りを爆発させます。そんな彼を件の白血球が優しく受け止めたことで、赤血球は落ち着きを取り戻し、仕事に復帰します。

 このころには赤血球にも後輩ができ、共に仕事をしていく中で、体は命の危機を迎えます。危機に際し、赤血球は働く意思を明確に示します。そして危機から脱した体中を走り回り、自分の仕事の大切さを実感します。「働かされていた」から、自らの意思で「働く」に変容する節目の巻です。

3巻 あらすじ

 命の危機を無事脱した体はその後、生活状態が改められたことで体内にも平和が訪れます。ところが、赤血球と白血球がいたところへ針が差し込まれ、気付くと別の世界に飛ばされていました。輸血によって、よりブラックな他の体へ連れ込まれてしまったのです。カフェイン中毒、尿管結石症などの居合わせ、元からいた他の赤血球に嫌がらせを受けながらも働く赤血球でしたが、この体にも命の危機が訪れます。

 危機に際し赤血球は、前の世界で命の危機を脱した後状況が好転した経緯を元からいた赤血球に説明し、協力を取り付け、危機を脱します。こうして赤血球たちは、新しい世界での役割を得ていきます。

 エコノミークラス症候群の仕組みと恐ろしさがよく分かる巻でもあります。

4巻 あらすじ

 命の危機に瀕したにもかかわらず体内の環境は改善されず、むしろ悪化していきます。血糖値は上がり、β細胞は働きすぎでインスリンは分泌されず、腎臓や赤血球に負担がのしかかります。前の体での経験を説き、頑張れば報われると考える赤血球と、そう思えなくなってしまった赤血球との間に軋轢が生まれてしまいます。

 一方で白血球も、闘う目的の違いから他の白血球との距離を縮めようとせず、「付いて来るものだけ付いてこい」のスタンスで働く中で、一部白血球との溝を作ってしまいます。

4巻 感想

 希望を提示されたからこそ、絶望が大きくなる。まさにそんな展開です。万病のもとと言われる糖尿病が、なぜ万病のもとと言われるのかがよく分かる巻です。もちろん私たちの体内の細胞は黙々と働くだけですので、登場キャラたちのように悩んだり、葛藤したりすることはないでしょう。ですが、私たちを活かすために一生懸命働いているところに違いはないなと思いました。擬人化の恩恵で、よりそう思います。

 本家「はたらく細胞」は体内での働きを楽しく学べる作品であるのに対し、「BLACK」は不摂生を重ねると体内が大変なことになるよ、ということを視覚的に訴えてきます。私たちのために頑張ってくれている彼ら、彼女らを大切に思うなら、体内をホワイト企業にしてあげましょう、ということですね。

さいごに

 更に過酷な状況に追い込まれる赤血球たち。今後の展開が楽しみです。5巻は2019年10月23日発売予定ですよ。

 余談ですが、本家「はたらく細胞」を意識した描写がところどころに見られて、本家を知っているとなお楽しめるかと思います。もちろんこの作品から入っても、楽しく読めると思います。

 個人的には白血球ちゃんが可愛い。

 気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

 ではまた。

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