
どうも、ガンダム好きの端くれ、陽野一です。
好きと言っても全作品制覇してるわけではないですし、にわかと言っても差し支えない程度の「好き」です。でも好きです。
ガンダムシリーズの魅力の1つは多彩なモビルスーツ(でっかい人型兵器)なわけですが、モビルスーツ以外の兵器も沢山登場し、私たちの目を楽しませてくれます。
中でも、「宇宙世紀シリーズ」には、「ボール」という名の量産兵器が複数種類登場します。
ボールについて詳しく知りたい人はWikipediaなんかを参照してみて欲しいわけですが、名前からして弱そうですよね。
だって、「ボール」ですよ? 和訳すると「球」ですよ? 強いはずないんですよ。
などと言い過ぎるとボールが大好きな皆さんからお叱りを受けそうですし、私自身、ボールは好きです。
まず、兵器らしからぬ可愛らしいフォルム。本体は文字通りの球状なので、兵器っぽさがありません。まあ元々は作業用の機械で、兵器じゃないんですが。
次に、弱いところが魅力です。兵器において弱いということは絶対的なマイナス要因ですし、撃破されればパイロットは死亡します。兵器としては失格でしょう。でも、全高18mの人型兵器に交じって一生懸命に戦う全高12mのボールは、可愛く見えてしまうんです。はじめてのお使いを見て応援したくなる気分と似てます。フィクションゆえですね。
そんなボールですが、今回なんと、カプセルレスのガチャポンになりました。3種類のボールが計5種類商品化し、1回回したところ、一番好きなボールであるK型を入手することが出来たので、レビューしていきたいと思います。
ではいってみよー。
ボールの展開は5種類!
まず簡単に、商品概要について説明していきます。
機動戦士ガンダムに登場したタイプ(細かいこと言うと、コックピット周りの形状や腕の付け根の形状から、0083に登場した改修型)のボールが、機体番号違いで3種類、プロトタイプが1種類、機動戦士ガンダム第08MS小隊に登場したK型が1種類の、計5種類での商品展開です。
発売は2019年11月第3週で、価格は400円となっています。
田舎に住んでますが、発売してすぐに手に入れることが出来ました。
カプセルレスタイプの商品ですので、 丸いボールの外装がゴロンと排出されます。

ガチャポンにはもってこいのフォルムですね。
全高は約95㎜となっており、全長は最大115㎜程度です。
ボールK型とは
ここで、ボールK型について簡単に解説しておきましょう。
ボールK型(RB-79K)は、「機動戦士ガンダム第08MS小隊」と「機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-」に登場する機体で、私が知っているのは「第08MS小隊」の方です。同作品の主人公が登場し、後に部下となるパイロットの窮地をボールで救う訳ですが、その戦い方がかっこいいんです。巧みな戦法で相手を翻弄し、格上の相手である敵モビルスーツと互角に渡り合います。
当機の大きな特徴としては、機体前面に投光器やウインチが搭載されていること、機体上部に搭載されているキャノン砲が通常は単装なのに対し、連装となっています。
通常の機体はグレーですが、当機はオレンジに塗装されているのも大きな違いです。
組み立て工程は簡単。だけど……?
では組み立てていきます。球形の外装パーツを分割すると、中にパーツとブックレットが詰まっています。パーツはプラモデルのように切り出すのではなく、既に切り出された状態で入っています。
ちなみに、パーツは袋にまとめて入っている訳ではなく、バラバラに入っているので、外装パーツを外す際には中身をばらけさせないように気をつけてください。私はパーツを1つ紛失しました(その後無事に見つかりました)。下に入っていたパーツの一覧を写真で載せていますが、この時ウインチのパーツを紛失してたので、写ってません(笑)

これらのパーツをはめていくだけで完成しますが、これが結構大変でした。
本キットの接続方法はピンによる接続と、スリットに板を差し込む接続ですが、ピンの方がかなりきつかったです。特にウインチ部分のピンが硬く、奥まで押し込むことが出来ませんでした。
製品ごとの差もあるかも知れませんが、めちゃくちゃ硬かったです。
カプキャラ ボール1の良い点・気になった点
ではここらで、本製品の良い点と気になった点をまとめていきたいと思います。
良い点
良い点1 デフォルメが効いててかわいい
前述したとおり、ボールは兵器であるにも関わらず、その丸いフォルムが可愛らしい機体です。そんなボールですが、本製品では武装とマニピュレーターにデフォルメが効いており、可愛らしさが増しています。
カプセルレスでガンダム関連のガチャポンと言うとザクヘッドやガンダムヘッド、ドムヘッドが商品化されています。それらは設定にかなり忠実なデザインとなっていますので、ボールも設定通りのデザインでの商品も見てみたいですが、本品は本品でよいデザインをしていると思います。
良い点2 クリアパーツが使われている
パッと見では分かりにくいですが、コックピットの部分(深緑色の部分)にクリアパーツが使われています。塗装での塗り分けではなく、クリアパーツを使った色分けには、お金が掛けられてるな、と思いました。
良い点3 パーツの可動
マニピュレーターは3箇所で可動し、連装砲部分も左右で個別に可動するほか、軸によって砲塔が左右に可動します。これによって、ある程度の表情をつけることが出来ます。

気になった点
気になった点1 目立つ肉抜き穴
マニピュレーターと砲身の内側はほとんどが肉抜きとなっており、かなり目立ちます。ウインチの裏側、砲塔基部の裏側も肉抜きです。価格が500円だったら、肉抜きを埋めてもらえたんでしょうか。思わずそう考えてしまいます。

気になった点2 組み立てが硬い
ウインチ部分と砲身の縦軸のピンが硬く、特にウインチ部分は奥まで差し込むことが出来ませんでした。また、マニピュレーター基部にあるピンも非常に硬かったです。ですので、一度組み立ててしまうと、分解するのは難しいと思われます。一方で、マニピュレーターと本体の接続部分は、少し外れやすい印象です。
気になった点3 塗分けがちょっと甘い
本製品の基本的な色はオレンジとグレーですが、その2色が使われているパーツでは色の境が滲んでいる箇所があり、色分けが少し不鮮明だなと思いました。
気になった点4 接地安定性がちょっと低い
マニピュレーターを接地させない状態だと、前後に傾いてしまいます。ですので、少なくともどちらかのマニピュレーターが接地するようにして、3点もしくは4点で支えるようにすれば、安定します。
総評 かわいいボールが欲しい人にはおすすめ
全高95㎜とかなり大柄なアイテムであることもあり、存在感は非常にあります。また適度なデフォルメが入っていることによって、ボールを知らない人でも可愛いと思えるようなデザインに仕上がっていると思います。
ただやはり肉抜きが気になりますね。わがままを言っていいなら、500円で良いので、その辺はしっかりして欲しかったです。
製品名はボール「1」ですので、今後第2弾、3弾と後続弾が発売される可能性があります。もしそうなったなら、今弾での不具合は修正して欲しいなと思いました。
気になった点の方を多く上げてしまっていますが、総じて満足度は高い製品だと思います。ボールが好きな人は、購入してみる価値があるのではないでしょうか。そうでない人も、気になった方は手に取ってみて下さい。
ではまた。
コメント